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生活習慣病を放置するとどうなる?心筋梗塞・脳卒中のリスクとは

「血圧が少し高いけど、特に症状はないし…」
「健康診断で脂質異常症といわれたけど、忙しくて病院に行っていない…」

そんな方はいませんか?
**生活習慣病は“サイレントキラー”**と呼ばれるほど、自覚症状が出にくい一方で、放置することで命にかかわる重い病気を引き起こす可能性がある恐ろしい疾患です。

生活習慣病を放置するとどうなるのか、特に心筋梗塞や脳卒中との深い関係について解説します。


■ 生活習慣病とは?

生活習慣病とは、不規則な生活や食事、運動不足、ストレスなどが原因で起こる病気の総称です。代表的なものには以下があります:

  • 高血圧症

  • 脂質異常症(高コレステロール血症)

  • 糖尿病

  • 高尿酸血症(痛風)

  • 肥満

これらの疾患は、動脈硬化を進行させる主な原因となります。


■ 生活習慣病が怖い本当の理由

それは、動脈硬化(どうみゃくこうか)を静かに進めるからです。

🔹 動脈硬化とは?

動脈が硬くなったり、コレステロールなどが血管内にたまり狭くなったりする状態。進行すると、血液が流れにくくなり、血管が詰まることがあります。

その結果…


■ 心筋梗塞や脳卒中につながる

【心筋梗塞】

  • 心臓に血液を送る冠動脈が詰まる病気

  • 急激な胸の痛み、呼吸困難、意識障害など

  • 発症から数分〜数時間以内の対応が生死を分けます

【脳卒中(脳梗塞・脳出血)】

  • 脳の血管が詰まったり、破れたりする病気

  • 手足の麻痺、ろれつが回らない、意識障害など

  • 後遺症が残る可能性もあり、日常生活に支障が出ることもあります

➡ これらは、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病が原因で発症しやすくなります。


■ 生活習慣病を放置するリスク

放置した場合に起こりうること 備考
心筋梗塞・狭心症 動脈硬化による血管の詰まり
脳梗塞・脳出血 高血圧・糖尿病の放置が危険
腎不全(人工透析が必要になることも) 糖尿病や高血圧による腎障害
失明 糖尿病性網膜症など
足の壊疽(切断の可能性も) 糖尿病による血流障害

■ 予防・早期治療が何より大切!

生活習慣病は、生活改善と内服治療により予防・コントロールが可能です。

✅ 定期的な健診・血液検査

→ 高血圧・高血糖・脂質異常などを早期発見

✅ 食事・運動・睡眠の見直し

→ 無理なく取り組める生活指導を行います

✅ 必要に応じて内服治療

→ 血圧・血糖・コレステロールなどをコントロールし、血管を守る


■ こんな方は一度ご相談ください

  • 健診で異常値を指摘されたけど放置している

  • 血圧やコレステロールが高め

  • ご家族に脳卒中・心筋梗塞の既往がある

  • 肥満気味、運動不足、ストレスが多い

  • 健康に不安はあるが、どこに相談すべきか分からない

当院では、生活習慣病の診断から予防、治療、継続管理までしっかりサポートいたします。


■ まとめ:生活習慣病は「静かに進む病気」

  • 症状がないからといって油断すると、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気に発展する可能性があります。

  • 生活習慣病の多くは、きちんと管理すれば防げる・遅らせることができる病気です。