消化器内科の主な症状

便秘

便秘について

便秘便秘とは便を十分量かつ快適に排出できない状態です。よって、排便が3-4日に1回でも排便に苦痛がなければ便秘とは言いませんし、毎日排便があっても残便感やおなかの張り、食欲不振などの症状があれば便秘とされ、治療が必要と判断されます。
便秘は生活の質を下げることが多く、生活習慣の改善だけでは便秘の解消が難しい場合にはお薬の治療を行っていきます。また、急に便秘傾向となったり、腹痛や便に血が混ざるなどの症状があったりする場合には、大腸がんなどの深刻な病気の可能性もあるため、放置せず医療機関を受診されることをお勧めします。

検査

まずは問診や腹部診察を行います。その上で必要に応じて、腹部レントゲン撮影や大腸カメラ検査を実施します。

下痢

下痢について

下痢下痢とは通常よりも水分が多い便や、形のない便を排泄する状態をいい、通常より便の量や回数の増加を伴うことが多いです。
食中毒などの感染や過度なストレス、薬による副作用などが原因となりますが、時に大腸がんなどの怖い病気が隠れている事もあります。
激しい下痢症状の時には脱水になることもあるため、下痢症状で困っている際には医療機関を受診することをお勧めします。

検査

まずは問診や腹部診察を行います。その上で必要に応じて、血液検査や腹部レントゲン撮影を行います。慢性的に下痢症状が続く場合には、大腸カメラ検査を実施し、腫瘍や炎症性腸疾患と言われる病気がないかなどを確認していきます。

腹痛

腹痛について

腹痛の原因は実にさまざまです。痛みの場所や痛みの性状(キリキリ、張りなど)、持続する時間などから原因を推測していきますが、診断の確定が難しいこともあります。
また、胃や大腸などの消化管、胆のうや膵臓と言った消化器の病気だけでなく、腎臓や子宮、卵巣などの病気のこともあります。

検査

まずは問診や腹部診察を行います。その上で必要に応じて、血液検査や腹部レントゲン撮影や腹部超音波(エコー)検査を行います。さらに食道や胃、十二指腸の病気が疑われる場合には胃カメラ検査、大腸の病気が疑われる場合には大腸カメラ検査を行います。
腹痛が高度の場合や比較的長く続いている腹痛、腹痛以外にも症状を伴っている場合には医療機関を受診することをお勧めします。

胃痛、上腹部痛、心窩部痛
(みぞおちのあたり)

胃痛、上腹部痛、
心窩部痛について

胃痛とは心窩部(みぞおちのあたり)の痛みを感じる症状を言います。胃などの消化管の働きは自律神経でコントロールされています。自律神経は、交感神経と副交感神経の二つに分かれています。ストレスなどが原因でこの自律神経が乱れてしまい、胃の動きが悪くなります。さらに、胃酸の過剰な分泌や胃を守る粘液の分泌が減少することで胃痛をきたすとされています。
ただし、胃痛を訴えて受診される方の中には、実は胃の病気ではなく、十二指腸や胆のう、膵臓など他の消化器の病気であったり、時には心臓の病気が隠れていることもあります。

検査

まずは問診や腹部診察を行います。その上で胃が原因である可能性が高い場合には胃カメラ検査を行います。胃以外の消化器の病気を考える場合には、血液検査や腹部レントゲン撮影、腹部超音波(エコー)検査を行います。先ほども述べましたが、心臓が原因の可能性がある場合には心電図や血液検査などを実施します。
当院院長は心臓の病気を専門とする循環器専門医ですので、心臓が原因の痛みであった際にも速やかな対応が可能です。

胃もたれ

胃もたれについて

胃もたれ胃もたれとは、食べ物の消化が遅い事によって生じる不快感です。胃が重たい、苦しい、張っているなど症状はさまざまです。暴飲暴食や脂っこいものを取り過ぎた時に感じることが多いですが、胃腸炎や風邪などの初期症状として現れることもあります。
一時的な症状であれば心配がいらないことも多いですが、症状が続いている場合には、医療機関を受診することをお勧めします。

検査

まずは問診や腹部診察を行います。その上で胃などの消化管が原因である可能性が高い場合には胃カメラ検査を行います。胃以外の消化器の病気の可能性がある場合には、血液検査や腹部レントゲン撮影、腹部超音波(エコー)検査などを行います。

吐き気

吐き気について

吐き気は胸や心窩部(みぞおちのあたり)がムカムカとする不快感です。もちろん胃腸炎などの消化管の病気が原因の事もありますが、胆嚢炎、心筋梗塞、脳腫瘍、くも膜下出血、メニエール病、つわり、薬の副作用など原因は非常に多岐にわたります。
中には急を要する病気が起こっている可能性もありますので、医療機関を受診ください。

検査

まずは問診を行い、症状について詳しくお伺いします。加えて持病の確認や飲んでいる薬の確認、吐き気以外に伴っている症状の確認などを行います。
その上で必要と考えられる検査を行います。消化器の病気を疑う場合には、血液検査や胃カメラ検査、レントゲン撮影や腹部超音波(エコー)検査などを行います。心臓が原因の可能性がある場合には心電図や血液検査などを実施します。頭の病気の可能性がある場合には速やかに連携先の医療機関へ紹介させていただきます。

胸焼け

胸焼けについて

胸焼け胸焼けは胸から心窩部(みぞおちのあたり)にかけてヒリヒリと焼ける様な感じやしみるような感じを言います。胃酸が胃から食道へ逆流することで胸焼けが起こることが多いです。
この場合には、胃酸の逆流を起こしやすい食生活や生活習慣の見直しや胃酸を抑える薬での治療を行います。
市販の薬でも症状が改善することもありますが、繰り返す症状があれば、一度医療機関で検査などをすることをお勧めします。

検査

まずは問診を行い、食道などの消化管が原因である可能性が高い場合には胃カメラ検査を行います。
胃以外の消化器の病気の可能性がある場合には、血液検査や腹部レントゲン撮影、腹部超音波(エコー)検査などを行います。

喉(のど)がつかえる、
食べ物が詰まる

喉(のど)がつかえる、食べ物が詰まる

喉(のど)とは鼻の奥から食道の入り口までを言います。喉がつかえる症状は、喉や食道の病気が原因で起こることがありますが、ストレスが原因で起こることもあります。

  • 喉がつかえる
  • 喉に違和感がある
  • 食べ物が飲み込みづらい
  • 食べ物がつまってうまく流れていかない

などの症状があれば、医療機関を受診することをお勧めします。

検査

まずは問診を行い、逆流性食道炎や食道がんなどの食道の病気が原因である可能性が高い場合には胃カメラ検査を行います。特に鼻からの胃カメラ検査を実施することで喉の観察をしっかり行う事も可能です。検査結果に応じて治療を行っていきますが、病気の原因によっては必要に応じて耳鼻科などの専門の先生へご紹介させていただくことも可能です。