健康診断で血圧が高いと言われたらどうする?
受診の目安と正しい対処法
健康診断で「血圧が高いですね」「再検査を受けてください」と言われたことはありませんか。
多くの方が
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そのときだけ高かったのでは
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症状がないから大丈夫
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もう少し様子を見よう
と考えてしまいます。
しかし高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞など重大な病気につながる可能性がある病気です。
この記事では、健康診断で血圧が高いと言われた場合にどう対応すればよいのかを解説します。
健康診断で血圧が高いと言われる人は多い
健康診断では必ず血圧測定が行われます。
その結果、
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・140 / 90 mmHg以上
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・要再検査
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・要受診
と判定される方は少なくありません。
日本では約4300万人が高血圧と推定されており、非常に多くの方が血圧の問題を抱えています。
ただし、健康診断で血圧が高かったからといって、すぐに高血圧と診断されるわけではありません。
血圧は体調や環境によって大きく変動するため、1回の測定だけで判断することはできないからです。
健康診断の血圧だけでは高血圧は診断できません
血圧はさまざまな要因で一時的に上昇します。
例えば
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・緊張
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・ストレス
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・睡眠不足
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・カフェイン
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・喫煙
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・寒さ
などです。
特に健康診断では緊張して血圧が上がることがあり、これを白衣高血圧と呼びます。
医療機関では血圧が高くても、自宅では正常というケースもあります。
そのため、高血圧の診断には家庭血圧の測定が重要になります。
家庭血圧を測ることが大切です
健康診断で血圧が高いと言われた場合、まずおすすめするのが家庭血圧の測定です。
家庭血圧とは、自宅で測定する血圧のことです。
日常生活の中で測るため、普段の血圧をより正確に知ることができます。
家庭血圧の測定ポイントは次の通りです。
朝の血圧
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・起床後1時間以内
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・排尿後
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・朝食前
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・服薬前
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・椅子に座って1~2分安静
夜の血圧
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・就寝前
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・椅子に座って安静
血圧は2回測定して平均値を記録することが推奨されています。
家庭血圧の基準
家庭血圧では
135 / 85 mmHg以上が高血圧の目安です。
健診では正常でも家庭では高血圧というケースもあります。
これを仮面高血圧と呼びます。
仮面高血圧は脳卒中や心臓病のリスクが高いため、見逃さないことが重要です。
高血圧を放置するとどうなる?
高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれることがあります。
その理由は、症状がほとんどないまま血管のダメージが進行するためです。
放置すると次のような病気の原因になります。
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・脳卒中(脳出血・脳梗塞)
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・心筋梗塞
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・心不全
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・腎臓病
高血圧は全身の血管に影響する病気なのです。
内科を受診する目安
次のような場合は医療機関で相談することをおすすめします。
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・健康診断で140 / 90 mmHg以上
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・家庭血圧が135 / 85 mmHg以上
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・血圧が毎回高い
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・家族に高血圧や脳卒中の方がいる
医療機関では
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血圧測定、血液検査、尿検査、心電図
などを行い、合併症の有無や治療の必要性を評価します。
高血圧の治療は薬が必要?
血圧が高いと言われると
「薬を一生飲むのでは?」
と不安になる方も多いと思います。
しかし、すぐに薬が必要になるとは限りません。
まず重要なのは生活習慣の改善です。
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・減塩(1日6g未満)
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・体重管理
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・運動
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・節酒
これらの改善でも血圧が高い場合に、薬物治療を検討します。
まとめ
健康診断で血圧が高いと言われた場合、放置せずまず家庭血圧を測定することが大切です。
高血圧は早めに対処することで
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・脳卒中
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・心筋梗塞
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・心不全
などのリスクを減らすことができます。
健康診断で血圧が高いと指摘された方や、血圧が気になる方はお気軽に当院までご相談ください。
たに内科・循環器・消化器クリニック 循環器内科専門医・総合内科専門医 谷信彦






