睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠時無呼吸症候群（SAS）とは？
**睡眠時無呼吸症候群（SAS）**とは、眠っている間に何度も呼吸が止まる病気です。
「無呼吸」とは、10秒以上呼吸が止まることを指し、一晩に数百回も起こることもあります。
SASを放置すると、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病といった重大な病気のリスクが高まります。さらに、強い日中の眠気による交通事故も社会問題となっています。
【よくある症状】
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周囲から「大きないびき」を指摘された
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日中に眠くて仕事や運転に支障がある
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朝起きたときに頭痛がする
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夜中に何度も目が覚める
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起床時に口が乾いている
これらの症状に心当たりがある方は、早期の検査・治療が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の検査方法
1. 簡易検査（自宅でできるスクリーニング）
まずは、簡単にできる自宅検査から始めます。
携帯型の検査機器を使用し、一晩の睡眠中に以下を記録します。
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呼吸の状態
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血中の酸素濃度
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心拍数
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いびき音
【簡易検査のメリット】
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自宅でリラックスして検査できる
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簡単な装着のみで負担が少ない
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初期診断として非常に有効
検査結果から、SASの疑いが強い場合は、さらに詳しい**精密検査（PSG）**へ進みます。
2. 精密検査（ポリソムノグラフィー検査）
ポリソムノグラフィー（PSG）検査は、専門医療機関で1泊して行う本格的な検査です。
脳波、眼球運動、筋肉の動き、呼吸、心拍、酸素濃度などを同時にモニタリングし、睡眠の質を詳しく分析します。
【精密検査のメリット】
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他の睡眠障害（例：むずむず脚症候群など）も診断できる
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症状の重症度を正確に判定できる
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最適な治療プランが立てられる
睡眠時無呼吸症候群の治療法
SASの治療は、症状の重さや原因に応じて最適な方法を選択します。
1. CPAP療法（持続陽圧呼吸療法）
CPAP（シーパップ）療法は、SAS治療の「標準治療」です。
専用マスクから空気を送り、気道が塞がらないようにサポートします。
【CPAP療法のポイント】
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無呼吸やいびきが劇的に改善
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日中の眠気が解消
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心血管疾患のリスクも低減
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保険適用で続けやすい（1-3割負担で利用可能）
慣れるまで違和感がある場合もありますが、調整やサポートにより快適に続けられます。
2. 生活習慣の改善
軽度〜中等度のSASでは、生活習慣の見直しが効果的です。
【推奨される改善ポイント】
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減量：肥満は最大のリスク因子
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禁酒：特に就寝前の飲酒は控える
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仰向け寝を避け、横向きで寝る
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睡眠薬や鎮静剤を控える
小さな習慣改善でも、症状緩和につながります。
3. マウスピース治療（スリープスプリント）
軽症〜中等症の方には、歯科で作製するマウスピース（スリープスプリント）も選択肢です。
下あごを少し前に出すことで、気道を広げ無呼吸を防ぎます。
【マウスピースのメリット】
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持ち運びやすく、旅行先でも使いやすい
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比較的費用が安い
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CPAPに抵抗がある方にもおすすめ
4. 外科手術
扁桃肥大、鼻の構造異常など、解剖学的な問題が原因の場合、外科手術で根本治療を目指すこともあります。
睡眠時無呼吸症候群を放置する危険性
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、次のリスクが高まります。
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・高血圧、心筋梗塞、脳卒中のリスク増大
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・2型糖尿病やメタボリックシンドロームとの関連
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・日中の強い眠気による重大な交通事故
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・仕事や学業への集中力低下、生産性ダウン
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・うつ病、不安障害などメンタルヘルスへの影響
「ただのいびき」だと思って放置しないことがとても大切です。
まとめ：まずは検査から始めましょう
睡眠時無呼吸症候群は、早期発見・早期治療がカギです。
適切な検査と治療で、睡眠の質を取り戻し、日常生活の充実、将来の健康リスク低減が期待できます。
「いびきを指摘された」「日中眠くて困る」という方は、迷わず専門医に相談しましょう。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査・診断・治療をトータルサポートしています。
まずはお気軽にご予約・ご相談ください。